第34回外秩父七峰縦走ハイキング大会完歩記録

登山
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2019年4月21日(日)に開催された第34回外秩父七峰縦走ハイキング大会に参加し、なんとか無事に完歩してきました。七峰縦走に参加したのは今回がはじめてです。


6:09スタート 17:03ゴール

タイムは10時間54分でした。

主催者の発表によると今回の大会は

参加者 約2,400名

完歩者 約1,400名

完歩率は約6割だったようです。


ちょっと驕った風な言い方になり恐縮ですが、丹沢や高尾山周辺で30キロオーバーを歩いている経験から怪我やよっぽどの体調悪化がない限り完歩はできるだろうと考えてました。

でも・・・

ほんとキツかったです!!

今回は実際に参加して感じたことなども交え、大会当日の様子を詳しくお伝えしたいと思います。

「外秩父七峰縦走ハイキング大会」とはどんな大会なのか?

東武鉄道が主催し、毎年春のこの時期に開催されています。

最初に東武東上線の小川町駅近くにある小川町役場前で受付を済ませたのち、ぐる~~~っと七つの峰

  1. 官ノ倉山(かんのくらやま)
  2. 笠山(かさやま)
  3. 堂平山(どうだいらさん)
  4. 剣ヶ峰(けんがみね)
  5. 大霧山(おおぎりやま)
  6. 皇鈴山(みすずやま)
  7. 登谷山(とやさん)

を越えて、寄居駅南口にあるベルクフォルテ寄居店までの約42キロを歩く大会です。

小川町役場前で受付を済ませ、電車で隣の駅「東武竹沢駅」まで移動し、そこからスタートすることもできます。この場合、約2キロ距離が短くなります。

長い間無料で開催されていましたが、昨年から有料となりました。有料といっても2,000円ですから参加しやすいと思います。

また、以前は2年かけて完歩することも可能でしたが今はその制度はなくなりました。

大会の申込みについて

申込みは東武のホームページから行うことができます。

「七峰縦走 申込み」で検索をかければ一番上に出てきます。

今年の申込み受付期間は以下のとおりでした。

  • 受付開始日  2019年1月15日(火)14:00
  • 申込み締切日 2019年2月15日(金)17:00 ※定員3,000名に達した場合受付終了

早めに申し込まないとすぐに定員になってしまうと聞いたことがあったので、受付開始直後の1月15日(火)14時半過ぎにさっさと申し込みを済ませましたが、今回は余裕があったようです。

そろそろ定員がいっぱいになって受付終了してるかなと度々サイトを覗いてみましたが、長い間受付してました。受付締切後に二次募集もされていました。最終的に定員がいっぱいになったのかどうかは分かりません。

駐車場について

駐車場は寄居駅近くに決めました。

当日の朝、車で現地入りする予定にしていましたが、問題はどこに車をとめるかです。

  • 出発地点の小川町駅付近
  • ゴール地点の寄居駅付近

調べてみるとどちらにも駅の近くに有料駐車場があります。

寄居駅近くにとめた場合、受付場所のある小川町駅までは電車で移動しなければなりません。電車でどのくらいかかるか調べてみるとちょうど15分でした。

1番電車は寄居発5:18→小川町着5:33、さらに以下のとおり続きます。(2019年4月21日現在)

        寄居発 小川町着

  • 1番電車 5:18 → 5:33
  • 2番電車 5:35 → 5:50
  • 3番電車 5:46 → 6:01

時間的には全く問題なさそうです。

42キロを歩いたあとで電車に乗って移動するのは億劫だろうなあと思い、ゴールから近い寄居駅近くの駐車場にとめることにしました。

過去の情報によると朝5時くらいまでに行けば駐車できるようでしたので、夜は「道の駅はなぞの」で車中泊し、翌朝トイレや朝食を済ませたのち駐車場へ移動しようと考えていました。

ちょっと危なかった駐車場の確保

前夜に自宅を出発して予定通り「道の駅はなぞの」まで来た時に、ちょっと心配だったので寄居駅付近の駐車場の様子を見に行きました。驚いたことに駐車を予定していた100台超をとめられる大駐車場が工事の関係で使用不可となっていました。

続いて別の駐車場へ向かったところ、23時の段階で既に7割ほど埋まっていました。駐車場へ入ってくる車もちらほら。この様子だとわりと早い段階で満車になりそうだったので、そのまま車をとめて車中泊することにしました。結果的にこれが大正解でした。

この駐車場は、空いているスペースに車を駐車した後に券売機でお金を払う方式で、料金は1日200円でした。

よく見ると周りの多くの車が七峰縦走に参加する車中泊組でした。

車をとめてお金を払った後、明朝に備えて寄居駅まで歩いてみたところ5分とかかりませんでした。近くてよかった^_^

家を出た時間が遅かったのでこの時既に23時半を過ぎていました。早く寝ないと明日が心配です。

明朝は寄居発5:18の1番電車に乗るため4時半にアラームをセットしました。

車は戻ってきたときにできるだけ歩かなくて済むよう、駐車場の入り口近くの空いている場所にとめました。

夜、寒さで一度目が覚めました。暖かくして再び眠りましたが、今度は車の音で目が覚めました。思った通り駐車場は早い段階で満車となり、多くの車が駐車場に入ってきては出ていきました。この頻繁に鳴り響く車のエンジン音がうるさくて眠れませんでした。「こんな駐車場の入口なんかにとめなきゃよかった」「耳栓持ってくればよかった」等いろいろ後悔しました^^;

4時を過ぎるとこれに活動を開始した車中泊組の車のドアの開閉音などが加わりもう完全に寝てられなくなったので、仕方なく支度を始めることにしました。

睡眠時間は結局4時間弱でした。普段は7時間睡眠なのでこんなんで大丈夫なのかとても不安になりました。

何かあったら大変なので今日は絶対に無理せず休憩多めでゆっくりのんびりいこうと決めました。

駐車場(寄居町)から受付集合場所(小川町)への移動

駐車場~寄居駅

予定通り寄居発5:18の1番電車に乗るため5時過ぎに駐車場を出ました。周りの車中泊組に比べてかなり遅めの出発でした。駅まで5分とかからないのに皆さんなぜそんなに早く出発するのか理解できませんでした。

寄居駅の階段の下にトイレがありました。ちょうど空いていたのでここで軽量化とコンタクトレンズの装着を済ませました。ここまでは完璧です^^

寄居駅のホームには既に1番電車が入線しており、先頭車両は満員で立っている人も多数いました。ほとんどは七峰縦走参加者でした。

なるほど、寄居駅が始発駅なんですね。だから皆さん出発が早かったのか。リサーチ不足でした^^;

ちなみに東武東上線の寄居駅発の電車はすべて寄居駅が始発駅で、小川町駅が終着駅でした。

七峰縦走参加者にとってはとてもありがたいです。

前の方の車両は混雑していましたが後ろの方の車両には空席があり、最後尾の車両はご覧の通りガラガラでした。

寄居駅~小川町駅 (寝不足だけどジワジワテンション上がる。)

電車に乗っていると周りの人たちの気合いやワクワク感がビンビン伝わってきました。

そんな雰囲気の中にいると自然とこちらまで気持ちが高まります。

先ほどまで感じていた睡眠不足の不安もいつのまにか消えていました。

小川町駅~受付集合場所

5:33 定刻通りに終点の小川町駅に着きました。

料金はSuica使用で247円でした。

人の流れに乗って受付会場へ向かいます。受付会場までは駅から歩いて4分でした。

5:40 受付会場到着。既に200人ほど並んでいました。

並んでいる間にゼッケンを記入しました。ゼッケンには参加番号、名前、目標を記入するのですが、名前のところに本名を書いていいものか悩み、当日他の人のゼッケンを見てから書くことにしていました。

みなさんザックにゼッケンをつけているので見てみると多くの人が本名を記載しているようでした。

目標については「完歩」や「ゴール」「楽しむ」等の文字が多かったです。思わずクスッとくるようなウケ狙いの目標はほとんど、というか全く見かけませんでした。みなさんの本気度が伝わってきます。

当日の受付について (受付開始は5時56分でした。)

案内に記載されていた受付開始時間は6:30でしたが、過去の情報によるといつも受付時間を前倒ししてくれるようです。

今回も30分以上も前倒ししてくれました。

ありがたかったです。運営関係者の配慮に感謝!

20~30人くらいずつ道路の向こう側の受付へ通されました。

受付もとてもスムーズで200番目くらいに並んでいましたが、開始から10分後の6:06に受付を完了しました。運営関係者の素晴らしい対応に感謝!!

これが今回受付で渡されたものです。

記録カードとゼッケンは前もって郵送されていました。できればコースガイド(コースマップ)も前もって送付していただけるとコースのイメージが掴みやすく、計画も立てやすくてありがたいのですが。

今回歩いている途中にこのマップを開く余裕はありませんでした。

ちなみに黄色のマップケースの開け方が分からず開けたときに少し破けてしまいました。お詫びしつつ交換を申し出たところ新しいものにかえてくれました。本当にありがとうございました。

7峰 8区間について

スタート~官ノ倉山CP 区間5.1km

6:09スタート!!

スタート後はみなさんペース速めなのかなと思ったのですが、割と普通のペースで進みました。中には最初から早歩きでどんどん追い抜いていく人もいましたが、多くはなかったです。

もっとも先頭集団はこの限りではないでしょうけど^^;

コースにはいたるところにこのような案内が出ていますが、今大会に限って言えば人の流れに乗って歩いていれば問題ないです。

第1トイレスポット。だいたいいつも女子トイレの方が行列が長いのですがちょっと珍しいなと思い撮影しました。

最初の登山道入り口が見えました。参加者が次々に吸い込まれていきます^^

嬉しい横断幕です。地元に愛される大会としてこれからも長く続くようしっかりマナーを守っていきましょう!

ムラサキケマンの白花種、シロヤブケマンが咲いていました。

全体を通してムラサキケマンはたくさん見かけましたが、シロヤブケマンはここ以外見かけませんでした。

不動の滝   

登山道の登りはご覧の通り行列になりましたが、行列全体がゆっくり進み止まることはほとんどありませんでした。人によってはストレスになるのかもしれませんが、程よいペースで進んでくれるので逆にありがたかったです。

チェックポイントでは緑の帽子を被った係の方へ記録カードを手渡し、ハンコを押してもらいます。

ここではハンコの押印のみで、通過時間は各自が記入しましたが、チェックポイントによっては係の方が通過時間まで記入してくれます。鉛筆はチェックポイントにきちんと用意されています。

ここまではまだまだ余裕がありました。よーし次行くぞー!

官ノ倉山CP~笠山CP 区間11.6km 累計16.7km

この区間は高低差が約700mもあり全区間中最大です。距離も最も長くとにかくキツかったです。

ちなみにこの道は学生時代、深夜に友人と車で峠を攻めていた時によく通っていました。

それから十数年後、今度は趣味で始めたロードバイクで峠アタックするために度々ここを通るようになりました。

さらにそれから十数年後の今日、まさか徒歩で峠アタックすることになるとは(^_^;)

視線を移した先にはこれから行く笠山がじっとこちらを見つめていました。

最初のエイドステーション、「道の駅和紙の里ひがしちちぶ」です。

たくさんのお店が出ていました。

ここには元々トイレがありますが、今大会のために仮設トイレも設置されていました。こういう心配りもありがたいです。

トイレに寄ったのち、饅頭(100円)を一つ買い、裏庭の美しい庭園を眺めながらゆっくりいただきました。とても美味しかったです。

再びコースに戻ります。前半は舗装されたなだらかな上り坂が多いです。

道端に咲くクサノオウの黄色がとても鮮やかでした。

ヤマブキもあちらこちらで見かけました。

ここらあたりから本格的な登りが始まります。

笠山まで行列となって登っていくわけですが、このペースについていくのが大変でした。

通常の登山ではこのような場合、逆に道を譲っていただいているクチなのですが、この大会は通常の登山とは全くの別物でした。みなさんレベルが高い!

やがて周りのペースについていけなくなり度々列から離脱し小休止を繰り返しながらゆっくり進みました。

本当にきつくて写真を撮る余裕がなく、笠山CP手前までまさかの撮影枚数0でした。

ようやく笠山のチェックポイントに到着です。ほんと長かった。

最初に間違えて10時59分と書いてしまいましたが、正しくは9時59分です。

ここまで一気に高度を稼いだので、この先ここよりきついところはないはずだ!(と自分に言い聞かす。)

バテバテだったので笠山CPから少し進んだ山頂標識のあるここでしゃがみこんで食料補給しました。

早くもグロッキー状態です。そういえば寝不足だしこんな状態でこの先体がもつだろうかと再び不安になりました。絶対無理はしないようにと改めて肝に銘じました。

笠山CP〜堂平山CP  区間1.7km 累計18.4km

笠山CPから先はガンガン高度を下げていきます。下りは楽で良いのですが、下るということはまた登りがあるわけです。

次の堂平山は笠山より標高が高い。ということは下った分以上の登りが待ち構えているわけで...というかこういう時はあまり冷静に分析しない方が良いですね^^;

笠山ではカタクリに会うことができました。笠山は花が多い山なので花目的で過去に何回か登っています。山頂付近ではイワウチワも見ることができます。

(今日はなぜか持参したデジイチのオートフォーカスの調子が悪くて時折ピントがうまく合わないことがありました。マニュアルフォーカスも併用しましたがなかなかうまく撮れず、花の写真は残念なものが多かったです。このカタクリもしかり...。)

堂平山山頂へ向けて急登箇所があります。ここも無理せず度々列から離脱して小休止しながら登りました。

ここまでくれば山頂まであと少しです。

堂平天文台が見えました。紫色のミツバツツジがきれいな道を進みます。

堂平山CPです。

堂平山ではたくさんのお店が出ていました。トイレもあります。

スポーツドリンクを買って、絶対にやってはいけないがぶ飲みをした後、カレーを買って食べました。

堂平山山頂では、冷たい強めの風が吹いていてしばらくじっとしていると寒くて震えました。ここで上着を羽織る人も多かったですが、どうせ歩き始めたらまたすぐ脱ぐことになるのでここでは寒さに震えながらカレーを食べました。

ゆでたまご付きで400円でした。たまごの殻は自分でむかなければならないし、むいた殻は風で飛ばされそうになるしでちょっと神経を使いましたが、とてもおいしかったです。このカレーのおかげでずいぶん生き返った気がしました。

完食後も疲労のためすぐには動く気にならず、空容器が風に飛ばされないよう手で押さえながらしばらく放心状態で疲れを癒していました。

堂平山CP~剣ヶ峰CP 区間0.9km 累計19.3km

この区間はほとんどが舗装道路で距離も短くわずか9分でした。ほんとあっという間です。剣ヶ峰の山頂は狭いため、山頂手前にCPがあります。

剣ヶ峰CP~大霧山CP 区間6.1km 累計25.4km

剣ヶ峰CPから先に山頂があります。ここも最後は急登です。山頂まで階段が続いているのですが、段差も幅も不規則でとても登りにくく、多くの人は階段を使わず脇の地面を歩いていました。

白石峠です。ここへは過去に車、ロードバイク、登山等で何度も来ていますが、この茶屋は今回初めてみました。夏場はこういうのがあるとありがたいですね。今回は先ほどのカレーのおかげで良い感じになっていたのでスルーしました。写真だけでごめんなさい。

道路を渡った先に登山道が続いています。

登山道に入るとすぐに急な階段が待ち構えています。階段歩きが得意なのでテンションが上がりますが、ここも先ほどの剣ヶ峰山頂付近の階段と同様、段差、幅共に不規則で歩きにくかったです。

途中にはこのような急登箇所もあります。

この手すりが現れると定峰峠はすぐそこです。

峠の茶屋付近も多くの参加者で賑わっています。勿論ここでも休憩します^^

自販機でポカリ(170円)を買い、アキレス腱をのばしたり、両足をマッサージしたりして過ごしました。

周囲の桜もちょうど満開でとても綺麗でした。

さあ、あそこから再び登山道へ入ります。

大霧山の手前で「ヒトリシズカ」発見!嬉しい^^

疲れを忘れられるひとときです。

大霧山CP到着。勿論ここでも休憩します^^

大霧山CP~皇鈴山CP 区間5.7km 累計31.1km

20分ほど登山道を下ると舗装道路に出ます。ここから長い舗装道路歩きが始まります。

視界がパーッと開けました。

遠くには先ほど登った笠山や堂平山が見えています。

この区間の途中には秩父高原牧場があります。ここのソフトクリームは外せません!

行列も思ったほど伸びておらず、回転も早かったのでそれほど待たずに買えました(300円)。

近くのベンチに腰かけて完食。濃厚で最高に美味しかったです!

さて出発するか!とザックを背負って歩き始めてすぐ、今度は別の売店で売られていた唐揚げに目がとまり一度は通り過ぎたものの戻って買ってしまいました。

再びザックをおろして食事休憩。もう気持ちも財布のひももゆるゆるです。

さあ、今度こそ出発です。

この花はなんだろう。アズマイチゲかな?

二本木峠の看板には翅のブルーのラインが美しい「ルリタテハ」がとまっていました。

長かった舗装道路歩きが終わり、ここから再び登山道へ入り10分ほどで皇鈴山CPです。

皇鈴山へははじめて来ましたが、周囲は広くて展望もよく車でも上がってこれるようなので今度ドライブで来てみたいと思いました。

皇鈴山CP~登谷山CP 区間1.2km 累計32.3km

最初どちらの山の名前も読めませんでした^^;

皇鈴山は「みすずやま」、登谷山は「とやさん」と読みます。

急で歩きにくい下り坂を手すりを頼りに下ります。

遠くの荒川がキラキラと輝いて綺麗でした。(写真ではうまく写せませんでしたm(__)m)

登谷山CPでは係りの人が「あと残り10キロですよ!頑張ってください!!」と声をかけていました。

多くの人が休まず先に進む中、ここでもしっかり休憩します^^

ここでの休憩が最後の休憩となりました。

さあ、あとはゴールを目指すのみです!

登谷山CP~ゴール 区間9.7km 累計42km

登谷山CPから先は標高差570m、約10kmの舗装道路をひたすら歩きます。

舗装道路に出ると元気に走っている人たちが散見されました。

ルールうんぬんよりもよくそれだけの体力が残ってるなあと感心しました。

ここでは甘夏と日本水(やまとみず)が無料で振舞われていました。日本水はこのすぐ近くで湧き出しており名水百選にも選ばれています。

紙コップが用意されていたので一杯だけ飲んでみました。ちょっと温めでしたがおいしかったです。

ニリンソウのお花畑がありました。みなさんカップルで通り過ぎる参加者を応援しているようでした。

関所跡などもあったんですね。釜伏峠には車で何度か来たことがありますが今回初めて知りました。

長い距離を歩いた後で足腰に痛みが出ていたものの、靴ずれやマメができることはなくとても楽に歩くことができました。

歩いているうちに徐々に足が慣れてきてペースが上がり、まるで空を飛んでいるような感覚の中次々と先行者を追い越していきました。勿論走ってはいませんし、無理な追い越しもしてません。念のため。

この区間で軽く100人は抜いたと思います。それくらいよく足が動いてくれました。

こんなハイペースで歩いていても1人だけ追い抜いてきた方がいました。今日一番の驚きでした。しばらく背中を追いかけましたが、差は広がる一方。だんだん小さくなっていきやがて見えなくなりました。凄い方でした。きっとあのお方は神だったのだと思います。

踏切が見えてきました。あそこは渡らず手前を左です。

そしてその先の小さな踏切を渡ります。

諏訪神社の鳥居に向かって左側にトイレがあります。


諏訪神社を越えるとその先に『鉢形城公園』が広がります。

一昨年の第32回大会まで『鉢形城公園』が七峰縦走のゴールとなっていました。

鉢形城と言えば戦国時代、難攻不落の城だったと聞いたことがあります。とても良い雰囲気だったので今度じっくり見学に来たいと思いました。

正喜橋を渡って荒川を越えればゴールはすぐそこです。

ゴール!祝完歩!!なのですが...

ゴールの瞬間はなぜかとても冷めていました。

最後の長い舗装道路歩きにうんざりしていたからかもしれません。

ゴールゲートをくぐってまず感じたのは、

あー、早くうちに帰って風呂に入って横になりたい!!

記録カードに最後のスタンプを押してもらって完歩証を受け取り、隣のブースで記念品を選びます。

スタンプを押してもらうときに受付の若い女性から「おめでとうございます!」と声をかけていただいたのですが、あまりに嬉しそうにしてなかったためかちょっと戸惑ったような表情をされていました。

なんか申し訳なかったですm(__)m

6:09スタート、17:03ゴール、トータル10時間54分でした。

記録カードが全て埋まってよかった^^

記念品は、「七峰縦走」と書かれた深緑色の帽子、赤黒、白黒2色のタオルの3つの中から選べました。

前の人が最も人気があるのはどれか聞いていました。一番人気は赤黒タオルだそうです。

というわけでこの白黒タオルを選びました。(帽子は不要ですし、赤黒タオルはちょっと色がきつく感じたもので^^;)

このタオルを手に取りふと思いました。

なんか葬式帰りみたいだなぁ・・・

でもよくよく考えてみれば山を登っているときはゾンビ状態だったわけで、逆にこれでよかったんだと納得しました。

大会の過酷さを物語る良い記念になります^^

駐車場に戻ってきました。

駐車場にはまだたくさんの車が止まっていました。この時間でもまだ早い方だったのかな?

参加してみて感じたこと

水、食料について

当日はやや曇り空で気温もそこまで上がらず、時折ひんやりした風も吹き天候的には絶好のハイキング日和でした。

今回は行程が長いので2Lの水とたくさんの食料を持参しましたが、売店を利用したため水は3分の2以上残り、食料もほとんど消費せずに終わりました。

↓ちなみにこれが今回途中の売店等で購入したものです。

  • 饅頭(道の駅和紙の里ひがしちちぶ)¥100
  • スポーツドリンク500ml×2本 ¥170×2(堂平山、定峰峠)
  • カレーライス(堂平山)¥400
  • ソフトクリーム(秩父高原牧場)¥300
  • 唐揚げ(秩父高原牧場)¥300          計1,440円

正直言えば準備してきた水や食料だけで十分足りるのでこれらのものは一切不要です。

ただこういう大きなイベントは多くの方のご理解と多大なご尽力のもとに行われているわけで、感謝の気持ちとしてなるべく現地にお金を落としたいという思いがありました。

今回参加してみたところ思っていた以上に売店が充実していたので、もし今後参加することがあれば思い切って軽量化すると思います。

服装について

歩いているときは上着は不要でした。

ただ、朝方や山頂での休憩時は冷えることがありますので薄い上着は必要です。

今回休憩した堂平山では寒くて震えていました。

靴について

想像していた以上に舗装道路歩きが多かったです。

登山靴を履いている方もいましたが、個人的には登山靴ではなく軽登山用の軽い靴の方が良いと思いました。

登山靴であれだけの距離の舗装道路を歩いたら靴がかわいそうな気がします。

参加者のマナーについて

みなさん山登りで行列になっているときもきちんと並んで黙々と登られていて感動しました。

前を歩いている方に「お先にどうぞ」と道を譲られたこともありましたし、その逆もありました。(むしろ逆の方が多かったかも^^;)

ただ、山中で走っている人がいたのは残念でした。

この大会の案内にも「絶対に走らないでください」との記載があり、走ることは禁止されています。

特に大霧山付近の登山道の下りでダダダダ―っと走ってくる集団がいくつかあり、ヒヤッとしました。後ろについたかと思うとすっと前に割り込んできてしきりに前を気にして、ちょっとでも脇があくとまたダダダダーっと走って追い越していきました。

この大会は歩く大会ですし順位がつくわけでもなく、なぜそのような行動をされるのか理解に苦しみます。それにそんなに急ぐならもっと早くスタートすれば良いのに。

参加する大会を間違えているよと心の中で呟いてなるべく気にしないようにしていましたが、細い登山道を歩いていたおじいさんを脇から強引に追い抜こうとしたトレラン風の女性がおじいさんにぶつかりそうになり、驚いたおじいさんが大声でウワッー!!と叫んでよろける姿を見てさすがにカチンときました。女性はしきりに謝罪していましたが、だったら最初からしっかりルールを守れよ!と思いました。

おじいさんは決して声を荒げることなく静かに対応されていてさすがでした。

この辺りまでくると疲労も相当なものです。走ってくる人を避けるは大変ですし、何かの拍子によろけても受け身をとることも困難で大怪我する恐れがあります。

しっかりルールを守っていただきたいものです。

すいません、少々熱くなってしまいましたm(__)m

今回の反省点

第1の反省点としては前日の到着時間が遅かったため、睡眠時間が極端に短かくなってしまったことです。今回はたまたま完歩できましたが、体に相当な負担がかかっているのは間違いないので、場合によっては周りの方々に多大なご迷惑をおかけしたかもしれません。今後は十分気を付けたいと思います。

第2の反省点としてはこれは実際に参加してみて分かったことではありますが、荷物が多過ぎました。水は1.5Lも余りました。食料もほとんど手を付けずに残りました。通常の登山ではこれだけの準備は必須ですが、今回はあくまでもイベントです。そう割り切って売店で何食べようかなと考えるのも楽しみの1つだと思いました。勿論必要最低限の水と食料は必要です。

第3の反省点としては趣味の花の写真をもっとたくさん撮ればよかったと思いました。今大会のレコが記された他のHPやヤマレコの記録等を見ると、存在に気付かなかった珍しい花の写真をアップされている方が何名かいらっしゃいました。今回参加してみて大体のペース配分を把握できたので、もし今後参加することがあればもっと周りを見る余裕を持ちたいものです。

最後に

登山経験は10数年ありますが、これまでは42キロを歩く七峰縦走なんて参加しようと思ったことはありませんでした。

今回はじめて参加したのは、ここ最近日帰り長距離登山をすることが続き、もしかしたら42キロもいけるんじゃね?とあまり深く考えずいきおいで申し込んでしまったのがきっかけです。

 

通常の登山では先行者をバンバン追い抜いて登れるのですが、この大会は通常の登山とは全くの別物でした。レベルが高かったです。

よくよく考えてみれば、山道含め42キロも歩く大会に参加しようなんて普通の人は考えないわけで、参加しているだけで普通の人から見たら変人です!

そんな大会ですから通常の登山と同じわけがありません。

実際に歩いていると周りではトレランやフルマラソンに参加したときの話などが飛び交っていて、なんかとんでもない大会に申し込んでしまったのでは?と少し不安になったりもしました。

 

今回最もきつかったのは2峰目の笠山でした。まだまだ先が長いのにいきなり周囲のペースについて行けず、度々列から離脱して小休止していました。さすがにこの先大丈夫なのか不安になりましたし、自分の不甲斐なさに情けなくなりました。

ただこの辺りはまだ後発組のツワモノたちが混在していたものと思われます。

中盤あたりを過ぎると周囲は似たようなペースの人が多くなります。そのため、休憩のタイミングで抜いたり抜かれたりといった感じに変わってきます。

多くの人が名前と目標を記したゼッケンを背中に背負ったザックにつけているので、ずっと同じようなペースで歩いている周りの人たちの名前は大体覚えてしまいました。

 

また、元気よく歩いている小学生くらいの小さなお子さんの姿も見かけました。凄いです!過酷な大会ではありますが親子で協力しながら歩いている姿を見てじんわりきました。きっと良い思い出になったことでしょう。

 

七峰縦走は本当にきつかったですがとりあえず結果が残せてよかったです。

怪我や体調不良に陥ることもなく最後まで無事に歩かせていただけたことを山の神に感謝したいと思います。

今回参加された皆さま、本当にお疲れ様でした。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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